Crypt Lake Trail
“行きたい”を支える

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どんなところ?
何がすごい?

Crypt Lake Trail は、2014年にナショナルジオグラフィックが「世界で最もスリリングなトレイル20選」に掲載したことをきっかけに、カナダで最高のハイキングの1つとして知られています。
このハイキングの魅力は、ロッキー山脈の山々やターコイズブルーの湖など、カナダの自然の美しさを楽しむだけにありません。
“スリリング” と評されるだけあって、崖の細道を進んだり、ハシゴを登ったり、天然のトンネルをくぐったり、ユニークで冒険的なコースが特徴です。
湖での時間

最終地点にある Crypt Lake [クリプト湖]は非常に澄んでいて、この上ない休憩を楽しめます。水辺でランチしたり、湖を一周したり、国境をまたいだり、泳いだりする人も少なくありません。
さらにアクティブな人は湖への飛び込みをしたりと、たくさんの楽しみ方があります。
カナダのどこ?
アルバータ州の左下の隅っこ、Waterton Lakes National Park [ウォータートン・レイクス国立公園]にあるハイキングです。
*近くには
一見してややアクセスの悪い場所にありますが、人によっては旅路のちょうどいい位置にあります。
なぜなら北には北米大陸でも屈指の人気を誇るバンフ国立公園、また国境を越えた南には Highline Trail で有名なグレイシャー国立公園があるからです。
シーズン
例年6月から10月初旬までが、Waterton Lakes [ウォータートン湖]を渡るシャトルサービスの運行期間であり、結果的にクリプトレイク・トレイルのハイキングシーズンでもあります。
前述から想像がつく通り、トレイル入口に向かうにはウォータートン湖を渡る必要があり、シャトルサービスの利用が一般的なのです。詳細は次章「シャトルサービス」にて。
シャトルサービス
チケット購入方法
前章の通りハイキングを行うには、Waterton Shoreline Cruise が提供する湖を渡るシャトルサービスを利用します。ちなみに国境を越えたり、湖自体を楽しむ他のサービスも提供しています。
チケットを購入する際の注意点は次の通りです。
1/33日前から
当日を含め、ハイキング希望日の3日前からしかチケット購入の受付が行われません。
2/3現地で先着順
住所にあるブースの窓口にて、先着順でチケットが販売されます。営業開始時間も頻繁に変わるので事前に公式サイトで確認し、早め早めの行動を心がけましょう!
3/3VISA・Mastercard のみ
支払いは VISA・Mastercard の、クレジット・デビットカードのみとなります。現金不可です。
船の概要
1/3Crypt Hike Shuttle
シャトルサービスの便名は Crypt Hike Shuttle です。Crypt Lake や Crypt とだけ言っても伝わります。
2/3便数
上記時刻表は公式サイトの引用です。ただ筆者が行った時は、帰りの便が5:30 PMの後にももう1本あると説明されました。行きの便も含め、もしかしたら柔軟な対応がされているのかもしれません。
3/3定員
125名が1便の定員です。
料金
価格は往復料金でC$31.00(税抜)です。支払い方法は VISA・Mastercard の、クレジット・デビットカードのみです。
全体の料金
1/2入園料
当記事の読者なら、次のいずれかになるでしょう。(一応、他の場合も気になる人は、詳細はこちらです。)
2/2シャトルサービス
往復料金でC$31.00(税抜)です。支払い方法は VISA・Mastercard の、クレジット・デビットカードのみです。
アクセス
国立公園まで
Waterton Lakes National Park [ウォータートン・レイクス国立公園]までの移動手段は何通りもあります。あなたの旅に最適な手段を準備しましょう。
トレイル入口まで
トレイル入口までは拠点となる最寄り町 Waterton Park から船によるシャトルサービスを利用するのが一般的です。
他にもカヌーやカヤックなどを公園でレンタルし、自力で Waterton Lakes [ウォータートン湖]を横断する人も稀ですがいます。なお個人が所有する水上乗り物を使用することは禁止されています。
コース
コース概要
1/3運動センス
“スリリング” と評される特徴は、クリプト湖にたどり着くまでの最終盤1 km弱に詰まっています。崖の細道、ハシゴとその先の天然トンネル、手すりを使った岩場の登り下りなどが待っています。
とはいえ多くの人にはあくまで、程よい緊張感があるワクワクするレベルのものです。道を譲り合うなど心にゆとりを持ち、注意を怠らなれば、子供も楽しんでいた安心できるコースです。
2/3安心でシンプル
トレイル入口までわずかな便数しかない船で行き来するので、スタートとゴールのタイミングが同じで、常に周りに人がいる安心感があります。
またトレイルもわかりやすく標識もあるので、迷う心配はありません。
3/3熊
熊の生息地帯です。詳細は章「注意点」の項目「熊の注意点」にて説明しますが、これを念頭に準備・行動しましょう。
寄り道・飛び込み
寄り道と言いつつ、前項「コース概要」の地図や数値には、ここで紹介する3つがすでに含まれています。逆に言えば、好みや時間の余裕に合わせて省いても全然問題ないです。
クリプト湖の周回
クリプトレイク・トレイルは、船のスケジュールを考えると、多くの人が時間を持て余します。それもあってクリプト湖の周りを散策することが、一周約45分かかるのに、意外と人気です。
また小ネタとして、周回コースはカナダとアメリカの国境をまたぐので、一時的にアメリカに足を踏み入れられるという面白みもあります。
帰りの分岐点

地図を見るとお気づきの通り、トレイル入口間近ではコースが二手に分かれます。西側のルートは川に沿っており、綺麗な滝や滝壺に立ち寄ることができます。
正直、水に関連した遊びはクリプト湖で満足できますし、滝が際立って特別かというとそうでもないです。ただ時間に余裕があるなら、ゴール一歩手前で安らぐ場所としてはオススメできます。
飛び込み

クリプト湖の西側には、湖に飛び込める唯一の切り立った岩場があります。また岩場は段階的に足場があるため、自分に合った高さから多くの人が飛び込みを楽しんでいます。
ただ救急を呼びずらい場所での、少なからず危険性のあるアクティビティです。行う場合は、章「注意点」の項目「飛び込みの注意点」を確認し、自己責任で楽しみましょう。
注意点
熊の注意点
熊の生息地帯です。そのため熊に対する次の注意が必要です。
1/3音をたてる
大きな声での会話や歌うなどして、音をたてることを心がけましょう。茂み・木々が多い場所や曲がり角では、周辺にも注意を向けましょう。
2/3熊スプレーと予習
熊スプレー(英:Bear spray)を準備、使い方を予習し、1〜2秒で取り出せる場所に保管しましょう。
3/3遭遇したら…
熊に遭遇した際は、咄嗟な動きや大声を出さないように「落ち着いて」、目を離さずゆっくりと後ずさりながら「距離を取り」、熊が去るのをじっくり「待つ」ことを忘れずに。
飛び込みの注意点
怖がる必要はありませんが、飛び込み自体が少なからず危険性のあるアクティビティです。さらに大自然が相手であり、監督する人もいません。危険を意識しながら楽しむことが大事です。
次の点に注意して、決して自分の能力以上のことをしないよう無理せず、安全に楽しみましょう。
1/3様子を見る
馴染みのない場所での飛び込みをするなら、何が危険かを察知すること自体が難しいです。人がそばにいるのであれば、その人たちに聞いたり、飛び込む様子を見たりしましょう。
2/3足場と深水の確認
飛び込む際の足場が滑りやすくないか、崩れる可能性がないか、また飛び込む先に十分な水深があるかを確認しましょう。
3/3練習
飛び込みでは、水面に対して垂直に入水する必要がありますが、これがなかなか難しいです。経験が浅いのであれば、周辺の低い場所から練習して、徐々に高くしましょう。
混雑

人気のあるハイキングであり、船の時間が決まっているため人がバラけにくいです。そのためハイキングの序盤や、追い越し・すれ違いが難しいハシゴ、トンネル、鎖場で混雑が予想されます。
1/3譲り合いの心
子供や老人、運動や高所が苦手な人も少なからずいます。ゆとりを持って、時には自ら提案して、譲り合いの心を大切にしていただけると幸いです。
2/3早い人
体力があってハイキングが早い自信があるなら、船の後方に座って、なるべく早く船を降りましょう。そうすることで、誰よりも早くハイキングを始めることができます。
3/3引き返すタイミング
コース終盤はすれ違うことが難しい箇所が多いです。引き返すタイミングが早すぎると、登ってくる人と鉢合わせることになります。
帰りの船の時間は決まっているため急ぐこともないと思いますが、このことを念頭に置いておきましょう。
準備・持ち物
以下の項目は特筆してお伝えしたい準備・持ち物の情報です。それ以外に関しては天候やハイキングに適した、個人のスタイルに合わせての準備で問題ないです。
1/3十分な水分
このハイキングには水場はありません。当日の天気に合わせて十分な水分を準備しましょう。フィルターがあれば、湖で水を補給することはできます。
2/3水着
水遊びが非常に人気の場所です。ハイキングの後、きっと水に入りたくなると思うのでぜひ水着を。
3/3熊スプレー(Bear spray)
熊の生息地帯であり、熊スプレーの携帯が推奨されています。1〜2秒ですぐに取り出せる場所に保管しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
乗り越えないといけないハードルが多く、そもそも海外での冒険に不安も少なくないと思います。順を追った解説で、少しでも負担を取り除けたのなら嬉しいです。
慣れ親しんだ日常と違い、不確定というスパイスが多い分、良い事も挑戦的な事もたくさんあると思います。それらがあなたの思い出を豊かに彩ってくれることを、心より願っております。