The Wave
“行きたい”を支える
勝手を知らない海外、
何がワカラナイかが分からない
自分に合っているか不安、
不安だからこそ綿密に調べたい、
けど1からやるの大変…
流れでわかる、
整う
ここでは必要な全ての情報を、
時系列的な流れで、
効率的にわかりやすく説明します。
項目を順に追うだけで、
計画作業が超簡単に!
どんなところ?
何がすごい?
The Wave の魅力は一目瞭然、その幻想的にゆらめく赤い砂岩の地層!ハイキングとしてもほどよく挑戦的で、大自然の神秘を感じるには打ってつけのスポットです!
さらに、抽選に選ばれたわずかな人しか行けないのが、世界中の人の心をくすぐる理由の一つ。
アメリカのどこ?
ユタ州とアリゾナ州の州境。 Kanab 付近にある Vermilion Cliffs National Monument にあります。
*近くには
その地域周辺には、ザイオン国立公園やグランド・キャニオン国立公園など多くの有名スポットがあります。
そのため、抽選結果に合わせて、柔軟に予定を調整することもできるのが助かります!
必須手続き
はじめに読んで
ザ・ウェーブに行くには許可証が必ず必要です。そして入手方法は2つあります。
料金
1/2抽選料金
抽選は1回の申込みにつきUS$9です。落選した場合でも払い戻しはありません。
2/2許可証発行料金
当選した場合は追加で、年齢に関わらず1人につき、US$7です。悪天候やコース閉鎖等いかなる場合でも払い戻しはありません。
先行|いつ申込む?
希望日(ザ・ウェーブをハイキングしたい日)の月の4ヶ月前に申込みます。そして申込んだ翌月の第1日の9:00 AM(MT時間)に抽選が行われて、結果がわかります。
先行|申込もう
1/2公式サイト
政府機関によって運営される公式サイト「recreation.gov」にて、先行抽選の受付が行われます。(「The Wave Advance Lottery」と検索しても見つかります。)
2/2申込む
主に4点を記入して申し込みます。
※個人の申込みは毎月1回まで。同一の月に2回以上の申込みをすると失格になります。
先行|当選したら
抽選日の9:00 AM(MT時間) に、登録したメールアドレスに抽選結果の通知があります。
当選したら、当選した内容(日にち等)を確認します。許可証の発行を希望する場合は、案内に従って許可証発行料金の支払いをします。すると4~6週間後に許可証が登録した住所に郵送されます。
支払いには期限があることを忘れずに!
直前|いつ申込む?
希望日(ザ・ウェーブをハイキングしたい日)の2日前の、6:00 AMから6:00 PM(MT時間)の間に申込みます。
ただし、このあとに続く項目「アプリ」や「現地入り」の通り、クセのある条件があるのでご注意を。
直前|申込もう
1/3アプリ
政府機関によって運営されるモバイルアプリ「recreation.gov」で、直前抽選の受付が行われます。
※パソコンなどで、公式サイトから申込むことができません。
2/3現地入り
申込みを行う時は、下記地域(ザ・ウェーブを中心に半径80km程度の周辺地域)にいる必要があります。つまり、申込みは現地入りしてから行うことになります。
※モバイルアプリによって、位置情報の利用を許可することで、現地入りの判定がなされます。
3/3申込む
モバイルアプリをダウンロードして、アプリの位置情報の利用を許可。そして希望日の2日前の6:00 PM(MT時間)までに、アプリを通して申込みを行います。
直前|当選したら
1/2支払い
抽選結果は、申込んだ日の7:15 PM(MT時間)に通知されます。当選した内容で許可証発行を希望する場合は、案内に従って許可証発行料金の支払いをします。
申込んだ日の翌日(ハイキング前日)の8:00 AM(MT時間)が期限になります。
2/2許可証の受取
申込んだ日の翌日(ハイキング前日)の8:30 AM(MT時間)に、支払いの際に選択した受取場所( Kanab か Page )で、許可証と安全講習を受けます。
受取場所の詳細については、項目「アクセス」の「重要施設」を参照ください。
シーズン
*5〜10月ごろ
天候も安定して、空の青さとのコントラストが際立つ、人気のハイシーズンです。
つまり、抽選競争率も高いです。5月下旬〜9月初旬の夏休みや祝日を避ける、平日を狙うなどして当選確率をあげましょう。
*12〜2月ごろ
悪天候、車での通行不可能な道路状態、雪に覆われたザ・ウェーブなどの理由で、人気の少ない時期です。
言い換えれば当選確率は高く、人の気配は少なく、冒険感が増し、普通の人とは違ったザ・ウェーブを体験できます。
アクセス
交通手段
車で行くことが現実的な交通手段です。ここに限らずアウトドアの名所、また良くも悪くも車社会のアメリカでは、車が唯一の交通手段となるケースが多いです。
さらに、悪天候や道路状況によっては、四輪駆動(英:4 by 4、4wheel-drive)の車の必要性が高いです。
近隣都市のレンタカー屋で乗り換えたり、他の当選者に同乗させてもらったり、臨機応変な対応を念頭におくだけでも安心です。
トレイル入口
Wire Pass Trailhead がトレイル入口であり、駐車場になります。
1/2悪路
ここまでの道順は、北側の国道89、あるいは南側の89Aを通る2通りがあります。
しかし、いずれも途中で国道を外れ、その後の道は舗装されていない険しい道です。悪天候の際は、四輪駆動(英:4 by 4、4wheel-drive)の車の必要性が高いです。
2/2どちらで行くか
道路状態も頻繁に変わります。そのため、続く項目「重要施設」で紹介するKanab Visitor Center あるいは Page-Lake Powell HUB で、どちらの道順でいくべきか聞くことをおすすめします。
重要施設
Kanab Visitor Center
Kanab Visitor Center は、ザ・ウェーブの一帯を管理する団体の施設です。許可証や講習を受ける場所であり、ハイキング当日のコース状況などの質問もできます。
Page-Lake Powell HUB
Page-Lake Powell HUB も同様に、許可証の受け取りや講習、質問などを行える観光案内所です。
コース
コース概要
1/3運動センス
赤い砂岩が主体の緩やかな地理のため、高い運動スキルがなくても大丈夫です。
2/3ナビゲーション
コースには標識や目印が全くないため、地図読み能力が必要です。GPS機器や、googleマップなどのオフラインマップをインストールしておくと便利です。
3/3装備
夏場は特に、砂漠の乾燥した、厳しい暑さへの備えが必要です。日差し対策と、水の十分な用意をしましょう。
準備・持ち物
以下の項目は特筆してお伝えしたい準備・持ち物の情報です。それ以外に関しては天候やハイキングに適した、個人のスタイルに合わせての準備で問題ないです。
1/4許可証と身分証明書
レンジャーは許可証と身分証明書の両方の提示を求めることがあるため、写真付き身分証明書の写しなどを準備しましょう。
2/4たっぷりの水分
乾燥した砂漠地帯で水場もないため、特に夏場は入念な水分の準備が必要です。また1〜2日前からも、こまめな水分補給をおすすめします。
3/4日差し対策
日陰となる場所も少なく、強い日差しに長時間さらされます。帽子、日焼け止め、サングラス、明るい色の服装などの検討をおすすめします。
4/4地図や行き方の準備
案内所にて配布される地図や、オフラインマップやGPS機器などの準備をするとスムーズなハイキングになります。
またハイキング入口までの道路状況についても、案内所で確認することを強くおすすめします。
その他
当選数
各日に発行される許可証の数は、先行抽選から48名(内、複数人のグループは12組が上限)。そして、直前抽選から16名(内、グループは4組が上限)の合計64名です。
*例えば
例えば先行抽選で、3人組 x 12グループの合計36名が当選するとします。すると、12グループの上限が満たされることを意味します。
つまり先行抽選の残り12名分の枠は、グループが当選することはなく、お一人様の申込者の中から選ばれます。
筆者コメント
最後まで読んでいただきありがとうございます。
乗り越えないといけないハードルが多く、そもそも海外での冒険に不安も少なくないと思います。順を追った解説で、少しでも負担を取り除けたのなら嬉しいです。
慣れ親しんだ日常と違い、不確定というスパイスが多い分、良い事も挑戦的な事もたくさんあると思います。それらがあなたの思い出を豊かに彩ってくれることを、心より願っております。